イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

入口に貼られたそれには、上半身裸のマッチョな男性が、かなりキワドイポーズで映っていたから。

よくよく他のお店も見てみれば、男性のポスターが目につくような……


ジリ、と後ずさりながら、
とある可能性を思いついて、ごくり、と息を飲む。

確かに、位置的に当たり前といえば当たり前だ。
新宿3丁目の隣――

といえば……2丁目しかないじゃないっっ!!


一体なんだって、あの男はこんなところに……と考えた次の瞬間、自分の失敗に気づいた。


タトゥーの男がいないっ!!


周りに気をとられて、すっかり注意が散漫になってた。

バカバカバカ!
せっかく見つけた手がかりなのにっ!!

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