イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
見透かされ言葉を飲み込むわたしを、楽し気な色に染まった小さな目が見つめた。
「だって、例えばここに誰かが助けに来たとして、それはつまり、あの写真が表に出るってことだからね?」
絶望感が、ゆっくりと身体を侵食していくのがわかった。
そうだ。
そうだった。
あの写真が公になることだけは、止めなきゃならない。
それだけは絶対に。
そもそも、すべてはわたしが原因だったんだから。
わたしが、対応を間違ったせいだから……
床の上に投げ出した手を、固く握りしめる。
重たい身体はもう、ピクリとも動かない。
汗が引き、ひんやりぺたりと張り付く肌着が、ものすごく気持ち悪かった。
「じゃあ、お互いの立場がわかったところで……そろそろ始めようか」