イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
パシャッ!!
ふいに。
強烈な閃光を瞼の向こうに感じて、反射的に目を開けた。
視界に飛び込んできたのはもちろん、わたしに覆いかぶさる河内さん、そして――その向こうに……誰か、立ってる……?
え、誰?
一瞬、その細身のシルエットが坂田くんに見えてしまって。
まさか、祝勝会から駆けつけてくれたのかと――
でも次の瞬間、パッと玄関先の電気がついて明るくなって。
違う、と胸の内で叫んだ。
「あなたはっ……!」
それは、坂田くんじゃなかった。