イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

ままま間違いない。わたしだけ、ピンポイントで。
どど、どうしてっ?

真っ赤に違いない顔を両手で押さえて、オロオロしていると、
「ほら、もっと前に出て」


飛鳥にぐいって背中を押され、たたらを踏むように2歩3歩と前へ。
ライトもわたしを追いかけてきて……。

やややや、やめてよ。
みんなこっち見てるんだよ、どうしたらいいのかわからないじゃないっ!

狼狽えまくって、飛鳥を睨もうとしたその時。


【美弥子】


マイク越し、甘い声に呼ばれて。

「ひゃいぃっ!」
って飛び上がっちゃった。

ぎゃああああ恥ずかしいっ!!


涙目を上げていくと、壇上からまっすぐ、坂田くんがわたしを見つめていた。

【こんな遠くからでごめん。でも今、ここで言わせてくれ】


すべてを包み込むような、わたしが大好きな眼差し――


【お前を愛してる。ずっと、この先一生、オレの傍にいてほしい。どうか――オレと結婚してください】


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