SKY CROWN

っていうか、ところで、こんな有名人の4人が私なんかに何の用だろう。私、何かやらかしたかな。いや、でも心当たりが全くない。なぜなら、私は全く人と関わらないからな。
あ、その前に自己紹介してくれたんだから、私もしないとな。
「えっと。1年Ｆ組、城本姫月……です？私に何か用ですか……？」
なぜか疑問形になってしまった。それに加えて無愛想すぎる。もう少し愛想よくしとかないとなぁ。と1人で反省会をしていると、日向くんが
「やっぱり綺麗な声！」

と大きな声で言った。

綺麗な声？ん？

やっぱりってどういうこと？
えっ、ほぼ初対面のはずだよね？
喋ったことあるのかな……？
ええ、そうだったら確実に失礼だよね。と1人で思考グルグルグルグル回していると、西谷くんがため息をつきながら「太陽話がズレてる。」と呟いた。
すると日向くんは思い出したかのように
「あっ、俺たちね、城本さんに頼みがあって！」
と元気よく言ってきた。