SKY CROWN

頼み？私なんかに何の頼みだろう。

ん？と無意識に首を傾けていると、日向くんはにっこり笑って、
「2つあるんだけど！1つ目はねー。俺と友達になって！」

……ん？なんて言った？
私と友達？え？
と困惑していると、西谷くんがいきなり日向の頭をベシッと音を立てて、手ではたいた。その後、
「ごめんね。本当にごめんね。何回も言うけど、こいつはアホなんだ。でも、城本さんと友達になりたいってのは本当だから。」
後ろで日向くんが、「おい！雪斗！痛いっての！」と言っているのを華麗にスルーしながら言った。

すると隣で天宮くんと有田くんが、
「そんなこと言ってるけどね、雪斗も、楽しみにしてたんだよ。」

「ちょっと色々あって君を探していたんだ、話聞いてもらっていい？」
と言った。

返事の代わりに首を縦に振ると、有田くんが
「先生ー。奥のほうのテーブル使っていいー？」
と聞くとゆかり先生が「いいわよー。」と快く返事してくれた。

なんで奥の方なんだろう？と思っていると、私の心を読み取ったかのようなタイミングで、天宮くんが

「『あんまり人に聞かれちゃいけない話』だからね。」
と優しく笑って教えてくれた。

私ってそんなに顔に出てるのかな。

何の話をするんだろう。