SKY CROWN
1人でぐるぐる考えていると、日向くんたちが
「!まさか!」
「城本さん意外と顔に出るねぇ。」
「おぉ……。その反応は本当に本人?かな?」
「わかりやすいな‪w。」
と言ってきた。
えっ、まってやっぱり私ってそんなに顔に出るのかな。
よし、バレたものはしょうがない、腹を括ろう。でも、とりあえず、どうして分かったのかが知りたい。
だって私、誰にも言ってないんだもん。どこが流出元なのか。確かめとかないと。
私は1度深呼吸して日向くん達に聞いた。
「な、なんで、それを?」
そう聞くと、西谷くんが苦笑いしながら言った。
「太陽がこのアプリで君の声を聞いた時から、耳から離れないみたいで……」
と西谷くんが言ったのに、天宮くんが続けた
「絶対探す!って聞かなくてね……。」
と天宮くんが言うと有田くんが
「それで君を見つけたってわけ。」
と言った。
ん?えっ、じゃあ日向くん達は私が本人だということを確かめるために来たの?それだけのために?
「へ、へぇ……。そ、そうなんだ?確かに、私が『月姫』だけど。それが頼み?頼みというより確認だよね。今の。」
だって今のは頼みというか確認をしに来ただけなような気もする。
すると、日向くんがこれでもか!ってくらいの笑顔で、私に言ってきた。
「俺たちのボーカルになってほしいんだ!」
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