私の空の物語
空の世界
「ねぇこの子は…？？」

「誰が連れてきたんだろうねぇ」

「人間だ…！！」



色んな人の声で私は目を覚ました。


目を開けるとそこにはとても綺麗で鮮やかな空と村のある世界が広がっていた。

あまりにも綺麗で見とれていると、ある少女が
近づいてきた。


「お姉ちゃん、どこから来たの？？」

その少女はそう言った。

私はその時気づいた。

ここにいる人達全員に真っ白で大きな翼が
付いているということに。
私は思わず息を飲んだ。


…そうだ、私は屋上から飛び降りたんだ。

ここは天国…。

そう思わないと目の前の状況を理解することが
出来なかった。


「お姉ちゃん？？」


さっき喋りかけてきた少女が不思議そうにこっちを見ている。


私はまだあまり理解出来ていなかったから、この少女に聞いてみようと思い、話しかけた。


「ねぇ、ここはどこなの？？」
と。


すると少女は、

「ここは、空の世界だよ。」

と言った。


しかし、それでも分からなかった私は細かく聞くために、


「ここは天国なの？」
と聞いた。


すると少女は、

「ここは天国だけど、生前に犯罪程度とまではいかないけど、ダメなことをしちゃった人達がいる場所なの。」
と言った。

それに続けてどこからかやってきた老婆が

「そのことに対しての罰として、私らには翼が生えてるんじゃよ。」

と言った。

私はなるほど…と思ったがすぐに変なことに気づいた。

それは、私には翼が生えていないのだ。
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