水に溺れた君と夏
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「ねぇ瑠璃。上田君と吉良君って仲良かったっけ。」

「幼なじみだよ。
珍しいね?いづが興味持つなんて。」

興味、なのか?これは。

「いや、なんとなく聞いただけだけど。」

「なーんだ…そっか!」

なんだとはなんだ。
まぁでもそうか。幼なじみなのか。
去年クラス違ったし私が知るはずもないのが普通だけど。

そうやって話してたら昼休みは終わって

授業中相変わらず吉良君は寝ていた。
窓側で暑くないのかねぇ…。
なんておじいちゃん先生の優しい声を聞きながら眠気と格闘していた。

まぁ授業が終わる頃には
目はぱっちしあいたんだけど。
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