水に溺れた君と夏
7月に入った頃、
吉良君の元気がだんだんとなくなっていた。
それには皆気付いてた。
だから気を利かせた上田君が
「そろそろテストだよね。皆で勉強しない?」
と提案してくれた。
「いいね!しよしよ!多分今日テスト範囲配られるよね。」
「うん、明日土曜日だし、どうかな?」
「私は大丈夫。」
「私もー!」
「陽都は?」
「…あぁ、大丈夫。」
やっぱり元気がないなぁなんて思う。
いつも元気なイメージの吉良君がここまでとは。
何があったんだろう。いや、わかってる。
─水泳のことだって。─
きっと彼の心を揺さぶるものは
水泳しかないのだから。
他人事のように考える。
いや、そうしなきゃ私まで苦しくなりそうだったから。
「それじゃ、明日俺の家ね。伊月ちゃんは瑠璃と来て。」
「「了解。」」
「ふふっ!いづ、明日9時30分にいづん家行くからね!」
「…わかった。」
吉良君の元気がだんだんとなくなっていた。
それには皆気付いてた。
だから気を利かせた上田君が
「そろそろテストだよね。皆で勉強しない?」
と提案してくれた。
「いいね!しよしよ!多分今日テスト範囲配られるよね。」
「うん、明日土曜日だし、どうかな?」
「私は大丈夫。」
「私もー!」
「陽都は?」
「…あぁ、大丈夫。」
やっぱり元気がないなぁなんて思う。
いつも元気なイメージの吉良君がここまでとは。
何があったんだろう。いや、わかってる。
─水泳のことだって。─
きっと彼の心を揺さぶるものは
水泳しかないのだから。
他人事のように考える。
いや、そうしなきゃ私まで苦しくなりそうだったから。
「それじゃ、明日俺の家ね。伊月ちゃんは瑠璃と来て。」
「「了解。」」
「ふふっ!いづ、明日9時30分にいづん家行くからね!」
「…わかった。」