水に溺れた君と夏
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「案内してくれてありがとう。」

「ううん。…ごめんね、伊月ちゃん。」

「大丈夫だよ。だから瑠璃のこと、よろしくね。」

大丈夫だと、伝わるように笑う。

「うん、ありがとう。瑠璃、行こっか。」

「いづ!…無理しないでね…。」

泣きそうな顔で言う瑠璃。

「うん、ありがとう。楽しんで。」

そういうと真っ赤になる瑠璃。
あぁ、少しの不安が和らいでいく。

「じゃあね、また明日。」

不安そうな顔だったけど、上田君が連れていってくれた。
うん、流石だね。何回思ったかわからないけど、流石だよ。

あとは意を決してインターホンを鳴らす。
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