水に溺れた君と夏
ガチャ

「どうした?宮川。」

「話があって。今大丈夫かな?」

「…あぁ。玄関じゃなんだし、公園いくか。準備してくるし、中で待ってて。」

「うん、わかった。」

きっと今から言うことは彼を傷付けかねない。
だから慎重に言葉を選ぶこと。
そして、彼がどうしたいのか。
それがわからなきゃどうしようもない。

「ごめん、行こうか。」

「うん。」

この静かな空間がすごく辛い。
はりつめるような空気が、重い。
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