水に溺れた君と夏
「52.96」

…前のとき、53秒台だったよね…?

「陽都っ!52秒台だよ!すごいよっ。」

陽都と目を開いて固まってる。
もしかして自己ベスト、だったのだろうか。

しばらくして陽都は太陽のように暖かい笑顔で微笑み

「…伊月は、魔法使いみたいな奴だな。」

水が太陽に反射してキラキラ光って。
小さく心臓がはねあがる。

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