水に溺れた君と夏
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中2の6月。
私の双子の弟、梓月といつものように一緒に帰ってたんだ。
目の前には手をあげて信号を渡る女の子と、急ブレーキをかけて止まろうとしているトラック。
女の子が引かれる。
そう思った頃には体が動いてて、まだ小さな女の子の体を梓月に渡すかのように突き放した。
そっから2ヶ月ほど眠ってたらしくてね。
起きたら、びっくりしたよ。
蝉の鳴く声が響いて、夏だな。
そう思った頃は8月だった。
今までずっとしてきた水泳をはやくしたいな、なんて思いながら検査をしてたんだ。
中2の6月。
私の双子の弟、梓月といつものように一緒に帰ってたんだ。
目の前には手をあげて信号を渡る女の子と、急ブレーキをかけて止まろうとしているトラック。
女の子が引かれる。
そう思った頃には体が動いてて、まだ小さな女の子の体を梓月に渡すかのように突き放した。
そっから2ヶ月ほど眠ってたらしくてね。
起きたら、びっくりしたよ。
蝉の鳴く声が響いて、夏だな。
そう思った頃は8月だった。
今までずっとしてきた水泳をはやくしたいな、なんて思いながら検査をしてたんだ。