水に溺れた君と夏
けど、先生から言われた言葉は
"もう水泳は出来ないでしょう。"
ま、後遺症として運動全般が基本出来なくなったんだけど。

もちろん、ずっと楽しくて泳いでた水泳が、出来なくなるのは辛かった。

けど、それだけじゃ終わらなかった。

私が、目覚めたって聞いて急いで来てくれた梓月の足にはね、包帯があって、松葉杖をしてた。

だから、陽都を見たときは心臓が飛び出そうだった。あぁ、梓月もだったな。なんて思ってしまって…。

んんっ。ごめんね、話が少しずれたね。
私は、水泳が出来ない辛さより、大好きで大切な弟がスランプでケガをして、苦しんでる方が辛かった。
< 96 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop