薔薇の棘のように
ガラガラ



今度は誰。





『あ、今朝の』




「あ、朝練で転んだ人ですね。」




『大丈夫ですか?倒れたんですよね?』





「大丈夫です。」





『あ、僕、西領 りずです。』






りず『同じクラスだよ。』





「そうなんですね。」





りず「顔色が悪いですよ。熱測ってください。」






「え、嫌だ。」





りず「あ、本性ですね。まぁ誰にも言わないんで安心してください。」




「どうでもいい」




りず「はい!熱はかりましょう!」





「えー」




ピピッ




40.9度





まじか、




りず「みせてください。」





「無理」




りず「僕がとりあげますよ?」





「もっと無理」





りず「じゃあ見せてください」





「ん、」




りず「は?40.9度!?高すぎないですか!?よく今倒れないですね。」





「うん。」




りず「帰らないんですか?」








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