薔薇の棘のように
「らあさこの部屋から出て。お願い。」


バンッ!っ!



りず「ぐはっ」



らあさ「お姉様?これでよろしいですか?」



「ええ。上出来よ。ありがとう。」


りず「いってぇぇえ!」



「まだもう1発あるけどいる?」



りず「いるわけ、ねーだろ!」



バンッっ!




「びっくりした?残ねーん音だけでしたー」



らあさ「先に行っておく。お姉様とは、、仲睦まじいの。」



りず「は、?じゃ、なんで」




須賀「え、」




「最後に言っておきましょう。りず、あなたは負けよ。」




りず「っ、」




天然の次は複雑な人間を演じてみた。




でも、何か忘れてる。




らあさ「お姉様、では私はこれで。」



「ええ。」




嘘は積み重ねれば真実になる。



もちろんその中に事実もあるのだが。



「りずこれからの人生どう過ごすか、に決める権利があなたはある。」




りずという男はこの中でいちばん不幸なのかもしれない。








< 34 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop