俺様幼馴染の溺愛包囲網
「あら、もちろんわかってるわよ。
亮平くん、中学から学年トップなんでしょう?
予備校に行くことは大事だわ。
将来のためにもね。
それに、バスケ部でも、1年なのにレギュラー候補なんでしょう?
それでこそ私の彼氏にふさわしいわ。
だから大丈夫よ。」と…。

……なんだそれ?

「ようは、俺は佐伯の彼氏っていう
アクセサリーなんだな。
それがよくわかった。
もちろん、冗談じゃねぇ。
お前のプライドの為になんか付き合えるか!
って言うつもりだったんだけどな…」

言うつもりだったんだけど…⁇
なんだ?

そこで亮平が俯いて肩を震わせだした。

「あいつ、俺が飲んでた麦茶をくれって言うんだ。
いや、違う!
『あ、ちょっとちょーだい!』
って言って取り上げて、そのまま飲んだんだ。
あの中華食ったみたいなテッカテカの口でっ!
で、なんて言ったと思う?

『フフ、間接キスね。』

って言いやがった…………。」



あー。
地雷踏んだな。
佐伯香織…

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