俺様幼馴染の溺愛包囲網
〜結衣子、食われる〜
交番の前のベンチによく知った人影があった。
でも様子がおかしい。
「亮平⁉︎どうしたの?」
「吐きそう……。」
え、アルコール呑んでないんでしょ⁇
なんで、なんで?
「マジ、もうムリ……うっっ…」
え、え、どうしよう!
「交番でトイレ借りる?
コンビニでレジ袋もらう?」
「……怪しまれるだろ…。」
確かに、呑んでないのに、いかにもお酒で潰れてそうだ。
「そこの道曲がったところに、公園があったよね。そこまでいこ!歩ける?」
「ん…。」
亮平を支えて、なんとか公園に向かう。
身長差22㎝。
わたしも身長は平均的にある方だけど、
乗りかかられると、圧迫感半端ない。
「結衣子……ヤバイ…」
「え?わ!ちょっ、ダメダメダメ!」
………間に合わなかった。
どうしよう。大惨事だ。
被害は主に私のGジャン。
いや、それより第二波が来るかもしれない。
ここは歓楽街のど真ん中。
公園の横にはピンクと黄色のネオンに
“ご休憩”の文字。
どうしよう…。
入ったことないけど…あそこならトイレもあるだろうし…。
背に腹は変えられない。
決心した私は、人生初のラブホに
亮平を連れ込んだ。