俺様幼馴染の溺愛包囲網
たった1日。
いや、正確に言うと、たったの4時間ほどで全てが決まった。
俺がグズグズしてる間に、粗方、いや、ひょっとしたら細部まで話は進んでいたのかもしれない。
朝倉には悪いが、あいつが背中を押してくれたようなもんだな。
朝倉、グッジョブ!



あの濃い宴席から一夜明け、
今日は亮平を呼び出している。
夜はオンコールだから、アルコールは禁止だそうだが、話はできる。

昨日の結衣子の話。
プロポーズした日にするような話じゃないな、
と思いつつも、お互い自宅に帰ってから、
雅に話して聞かせた。
案の定、
なんでもっと早く言わないの!
とゲキ怒り。
雅は昔から、結衣子のことになると過保護で、
自分の妹より気にかけている。

まあ、俺も同じで。
亮平はめちゃくちゃ手のかかる弟だと思ってる。
あっちは俺を兄として敬う気もなさそうだけどな。

あぁ、来た。
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