俺様幼馴染の溺愛包囲網
受験勉強しつつも周りへの牽制は緩めなかった。
結衣子はとにかくモテる。
ま、可愛いからな。仕方がない。
けど俺のものだから。牽制はさせてもらう。
結衣子に近づく男たちは片っ端から潰していった。

結衣子は早くから養護教諭になりたいと言い出していた。
なるほど。それはなかなか良い。
企業のOLになんてなったら男どもが群がって大変だ。
そう思った俺は、早速、前川のババアに直談判だ。
「結衣子が保健室の先生になりたいって言ってる。」
「あら!そうなの?
まぁ、嬉しいわねぇ。
……ちょうど私が引退する頃よね、結衣子ちゃんが大学卒業するのって…。
いいわね、ちょうどいい。
ここに就職させましょう!
大丈夫よ。河野先生にお話しておくから。」

よし。
河野先生は俺達が6年の時の元担任。
現在教頭だ。
5年後にはおそらく校長になってるだろう。
しかも、結衣子をめちゃくちゃ可愛がってる。
反対はしないはずだ。
母校なら俺も顔が効く。
聖もいずれは教職に就く。
まあ、間違いなく、ここの教師になるだろう。
うん。最も安全な職場だ。

そうやって俺は環境を整えていった。

< 64 / 88 >

この作品をシェア

pagetop