青の世界のあなたと、記憶をなくした私との365日の恋物語
一人残された病室でベット脇に置いてある椅子に座る。
女が寝ていたベットを見つめながら、今の状況を考えていた。
女と自分には何の関わりのない赤の他人。
だが・・・何か割り切れない何かを感じる。
それに、あの捨てたはずのリングの事もある。
モヤモヤする頭を抱えていると、女が看護士が押す車椅子に乗って
戻ってきた。
「お待たせしました。
後で先生からお話がありますので、このままお待ちください。」
人の好さそうな看護士がそう声を掛け病室から出て行った。
女はベットの上で、少し不思議そうに俺の事を見ていた。
そうか・・・女からすれば、初めて見た人間が同じ部屋にいるのは
不思議だろうと思い当たり、女に声を掛けた。
「初めまして、俺はあなたが砂浜で倒れているところを見つけて
この病院に運んだものです。」
俺の言葉を聞いて、女は納得したのか「・・・あ・・り・・と・。」
声にならない声を出しながら、頭を下げた。
俺も言葉を続けようとしたところで、部屋をノックする音がして
中川が顔を出した。
女の顔を見ながら
「さっき話したように、こいつも一緒に聞いてもらうからね。」
と確認するように話すと女は、コクンと頭を下げた。
女が寝ていたベットを見つめながら、今の状況を考えていた。
女と自分には何の関わりのない赤の他人。
だが・・・何か割り切れない何かを感じる。
それに、あの捨てたはずのリングの事もある。
モヤモヤする頭を抱えていると、女が看護士が押す車椅子に乗って
戻ってきた。
「お待たせしました。
後で先生からお話がありますので、このままお待ちください。」
人の好さそうな看護士がそう声を掛け病室から出て行った。
女はベットの上で、少し不思議そうに俺の事を見ていた。
そうか・・・女からすれば、初めて見た人間が同じ部屋にいるのは
不思議だろうと思い当たり、女に声を掛けた。
「初めまして、俺はあなたが砂浜で倒れているところを見つけて
この病院に運んだものです。」
俺の言葉を聞いて、女は納得したのか「・・・あ・・り・・と・。」
声にならない声を出しながら、頭を下げた。
俺も言葉を続けようとしたところで、部屋をノックする音がして
中川が顔を出した。
女の顔を見ながら
「さっき話したように、こいつも一緒に聞いてもらうからね。」
と確認するように話すと女は、コクンと頭を下げた。