青の世界のあなたと、記憶をなくした私との365日の恋物語
「蒼、俺はお前の人と成りを知っているし、信用している。
第一発見者というのもあるし、できたら、彼女の力になって
欲しいと思う。
いいだろうか?」
「・・どういう事だ?」
中川は、フ~と一息つくと検査の結果を話し出した。
「彼女は記憶がない。
自分が何処の誰で、何と言う名前かも分からないそうだ。
何故、あの砂浜にいたのかも分からないとのことだ。
所謂、記憶喪失ってことだ。
そうなると、身寄りも頼る人もいない現状だ。
このままだと、何処かの施設に行くことになると思う。」
「施設・・・。」
「彼女の声は、明日、明後日にはだいたい戻るだろう。
一時的に声が出にくくなっているだけだ。
明日には警察も状況を確認に来ることになっている。」
「そうか・・・。」
話を聞いた上で、改めて女を見た。
歳の頃は20代の中頃か、顔色はまだ優れないが美人の類に入る
容姿だということに気づく。
目には怯えと寂しさ、そして困惑。
じっと見ていると、女と目が合った。
女は縋るような目を向け俺のシャツの袖を握りしめ俯いた。
そんな女の様子に、自然と俺の手は動き、女の頭を大丈夫だという
思いを込めて撫でていた。
「明日、警察が来る時に俺も立ち会うから。
今後の事は、その時に話合おう。
俺に何ができるか分からないが、力になろう。」
俺がそう言うと、女も中川もホッとした顔をして微笑んだ。
第一発見者というのもあるし、できたら、彼女の力になって
欲しいと思う。
いいだろうか?」
「・・どういう事だ?」
中川は、フ~と一息つくと検査の結果を話し出した。
「彼女は記憶がない。
自分が何処の誰で、何と言う名前かも分からないそうだ。
何故、あの砂浜にいたのかも分からないとのことだ。
所謂、記憶喪失ってことだ。
そうなると、身寄りも頼る人もいない現状だ。
このままだと、何処かの施設に行くことになると思う。」
「施設・・・。」
「彼女の声は、明日、明後日にはだいたい戻るだろう。
一時的に声が出にくくなっているだけだ。
明日には警察も状況を確認に来ることになっている。」
「そうか・・・。」
話を聞いた上で、改めて女を見た。
歳の頃は20代の中頃か、顔色はまだ優れないが美人の類に入る
容姿だということに気づく。
目には怯えと寂しさ、そして困惑。
じっと見ていると、女と目が合った。
女は縋るような目を向け俺のシャツの袖を握りしめ俯いた。
そんな女の様子に、自然と俺の手は動き、女の頭を大丈夫だという
思いを込めて撫でていた。
「明日、警察が来る時に俺も立ち会うから。
今後の事は、その時に話合おう。
俺に何ができるか分からないが、力になろう。」
俺がそう言うと、女も中川もホッとした顔をして微笑んだ。