青の世界のあなたと、記憶をなくした私との365日の恋物語
その日俺はいつものように外来で仕事をしていた。
午前の最後の患者を診終わって、ホッと一息ついた時だった。
胸ポケットに入れていたスマホが振動した。
「はい、中川です。」
「俺だ、蒼だ!
女が意識がなく倒れていた。
このまま、お前の病院に運ぶから診てくれ!」
「ハッ!どういう事だ。女!?意識がない!?」
「もう直ぐ着く。何処に行けば良い。」
「裏の救急外来に来てくれ!」
「分かった。」
そう言うとブチっと電話は切れてしまった。
電話の相手は、友人の氷室 蒼からだったが、意識の無い女を
診てくれという。
分からないことだらけだが、一先ず救急外来に氷室が来る旨を伝え
俺もすぐさま向かった。
俺が救急外来について5分後、蒼がコートに包まれた女を抱えて飛び
込んで来た。
普段、全く感情を出さず、何にも関心がなさそうに冷めた表情をする
この男が、焦った様子で女を抱えている姿に俺は驚きが隠せなかった。
「ど、どうしたんだ!」
「女が倒れて意識がない。
脈はあるが、弱い気がする。」
女を見ると一見してあまり状態が良くないのが分かる。
「分かった。俺に任せろ。」
「頼む。」
蒼は俺に頭を下げて、待合室に向かった。
午前の最後の患者を診終わって、ホッと一息ついた時だった。
胸ポケットに入れていたスマホが振動した。
「はい、中川です。」
「俺だ、蒼だ!
女が意識がなく倒れていた。
このまま、お前の病院に運ぶから診てくれ!」
「ハッ!どういう事だ。女!?意識がない!?」
「もう直ぐ着く。何処に行けば良い。」
「裏の救急外来に来てくれ!」
「分かった。」
そう言うとブチっと電話は切れてしまった。
電話の相手は、友人の氷室 蒼からだったが、意識の無い女を
診てくれという。
分からないことだらけだが、一先ず救急外来に氷室が来る旨を伝え
俺もすぐさま向かった。
俺が救急外来について5分後、蒼がコートに包まれた女を抱えて飛び
込んで来た。
普段、全く感情を出さず、何にも関心がなさそうに冷めた表情をする
この男が、焦った様子で女を抱えている姿に俺は驚きが隠せなかった。
「ど、どうしたんだ!」
「女が倒れて意識がない。
脈はあるが、弱い気がする。」
女を見ると一見してあまり状態が良くないのが分かる。
「分かった。俺に任せろ。」
「頼む。」
蒼は俺に頭を下げて、待合室に向かった。