青の世界のあなたと、記憶をなくした私との365日の恋物語
碧を助けたあの砂浜で俺も医師である中川に助けられたのだった。
何もかも、生きる事ですら諦めた俺に、中川は自分の家に連れていき
辛抱強く支え、見守ってくれた、そして、俺の画家という職業を知ると
「何でもいいから描け、お前の思いを画に込めるんだ。」
そう言って、俺に筆を持たせた。
俺は中川の言葉に頷くと、それから狂ったように一心不乱に思い
を込め、ひたすら絵筆を滑らせた。
出来上がった画は、様々な『青』を使った画だった。
悲しみ、後悔、怒り・・・そして、愛・・・。
俺の中にあった全ての感情を込めたその画は、その年の大きな賞を
受賞し、俺は一躍有名画家の仲間入りとなった。
その時から、俺の作品は『青』一色となり、虚無感を抱いたまま
送り出す作品は、俺の心情とは逆に世間から益々注目されるよう
になった。
名声は高まり、気がつけば俺は『青の魔術師』と呼ばれるように
なっていて、使い切れない程の金も入るようになっていた。
あれから、十年・・・・。
俺は、今、何を想う・・・。
何もかも、生きる事ですら諦めた俺に、中川は自分の家に連れていき
辛抱強く支え、見守ってくれた、そして、俺の画家という職業を知ると
「何でもいいから描け、お前の思いを画に込めるんだ。」
そう言って、俺に筆を持たせた。
俺は中川の言葉に頷くと、それから狂ったように一心不乱に思い
を込め、ひたすら絵筆を滑らせた。
出来上がった画は、様々な『青』を使った画だった。
悲しみ、後悔、怒り・・・そして、愛・・・。
俺の中にあった全ての感情を込めたその画は、その年の大きな賞を
受賞し、俺は一躍有名画家の仲間入りとなった。
その時から、俺の作品は『青』一色となり、虚無感を抱いたまま
送り出す作品は、俺の心情とは逆に世間から益々注目されるよう
になった。
名声は高まり、気がつけば俺は『青の魔術師』と呼ばれるように
なっていて、使い切れない程の金も入るようになっていた。
あれから、十年・・・・。
俺は、今、何を想う・・・。