青の世界のあなたと、記憶をなくした私との365日の恋物語
その日もいつものように家の掃除をしていた、するといつもは閉まって
いるはずの蒼の作業部屋のドアが少し開いていた。
私がここへ来た時、約束したことがある。
奏の部屋と、仕事の作業部屋は入らないという約束。
だから今まで部屋に入ったことはなかったけど・・・目の前には、
僅かに開いたドア・・・。
私は好奇心を抑えられずに、ドアの前に立った。
右手で白地のドアを軽く押すと、すんなりと内側にドアが開いた。
私はドアの前で立ち竦んでしまった。
その部屋には、『青』の世界が広がっていた。
見渡す限り、様々な『青』
そこは、圧倒されるほどの青い色で描かれた絵画で埋め尽くされ
ていた。
風景画であったり、静物画であったり、抽象画であったり・・・
全てが、青の色で描かれていた。
どれもが、素晴らしい作品だということは素人目にも感じたが
私には、何とも言い難いもの悲しさが伝わってきて、胸が締め
つけられるようだった。
一つ一つ作品を見ていくうちに私はあることに気がついた。
“蒼さんは、人物画は描かないのかな?”
この部屋の多くの作品の中には、一枚も人物が描かれたものはなかった
いるはずの蒼の作業部屋のドアが少し開いていた。
私がここへ来た時、約束したことがある。
奏の部屋と、仕事の作業部屋は入らないという約束。
だから今まで部屋に入ったことはなかったけど・・・目の前には、
僅かに開いたドア・・・。
私は好奇心を抑えられずに、ドアの前に立った。
右手で白地のドアを軽く押すと、すんなりと内側にドアが開いた。
私はドアの前で立ち竦んでしまった。
その部屋には、『青』の世界が広がっていた。
見渡す限り、様々な『青』
そこは、圧倒されるほどの青い色で描かれた絵画で埋め尽くされ
ていた。
風景画であったり、静物画であったり、抽象画であったり・・・
全てが、青の色で描かれていた。
どれもが、素晴らしい作品だということは素人目にも感じたが
私には、何とも言い難いもの悲しさが伝わってきて、胸が締め
つけられるようだった。
一つ一つ作品を見ていくうちに私はあることに気がついた。
“蒼さんは、人物画は描かないのかな?”
この部屋の多くの作品の中には、一枚も人物が描かれたものはなかった