青の世界のあなたと、記憶をなくした私との365日の恋物語
俺は久々にいつも世話になっている画商との商談が上手くいって
機嫌よく碧への手土産に美味いと評判の洋菓子店でケーキを買う
と、意気揚々と玄関のドアを開けた。
すると、玄関の脇に一人ポツンと座る碧がいた。
俺が家を出る時には、いつものように穏やかな笑顔を向けていた
碧だったが・・・・今、目の前にいる碧からは微塵も感じられない
この短時間に一体何が起きたのか・・・。
「・・・ただいま。」
「お、おかえりなさい。」
そう言いながらも碧の目は落ち着きなく、そして申し訳なさそうな
顔をしながらも覚悟を決めたという感じで、オズオズと口を開いた。
「あ、あの・・・実は・・・たまたま作業部屋のドアが開いていて
悪いとは思ったんですけど、部屋を覗いたら沢山素敵な画があって
気がつくと中に入っていました・・・。
それで・・・あの・・・ベージュの布の掛けてあった画があって
ダメだとは思ったんですけど・・・見てしまいました。
大事な画だったんですよね・・・・ごめんなさい。」
「・・・そうか、見たのか・・・・。」
碧のすまなそうな顔を見ていると、画を見られたことに怒りなどは
湧かず、不思議と見られたのが碧で良かったと思う自分がいた。
そして、碧に自分の過去を聞いてほしいと思った。
「碧、コーヒーでも飲みながら俺の話を聞いてくれないか?」
俺は碧にそう声を掛けると、リビングに向かった。
機嫌よく碧への手土産に美味いと評判の洋菓子店でケーキを買う
と、意気揚々と玄関のドアを開けた。
すると、玄関の脇に一人ポツンと座る碧がいた。
俺が家を出る時には、いつものように穏やかな笑顔を向けていた
碧だったが・・・・今、目の前にいる碧からは微塵も感じられない
この短時間に一体何が起きたのか・・・。
「・・・ただいま。」
「お、おかえりなさい。」
そう言いながらも碧の目は落ち着きなく、そして申し訳なさそうな
顔をしながらも覚悟を決めたという感じで、オズオズと口を開いた。
「あ、あの・・・実は・・・たまたま作業部屋のドアが開いていて
悪いとは思ったんですけど、部屋を覗いたら沢山素敵な画があって
気がつくと中に入っていました・・・。
それで・・・あの・・・ベージュの布の掛けてあった画があって
ダメだとは思ったんですけど・・・見てしまいました。
大事な画だったんですよね・・・・ごめんなさい。」
「・・・そうか、見たのか・・・・。」
碧のすまなそうな顔を見ていると、画を見られたことに怒りなどは
湧かず、不思議と見られたのが碧で良かったと思う自分がいた。
そして、碧に自分の過去を聞いてほしいと思った。
「碧、コーヒーでも飲みながら俺の話を聞いてくれないか?」
俺は碧にそう声を掛けると、リビングに向かった。