青の世界のあなたと、記憶をなくした私との365日の恋物語
「俺はね、俊が本当に好きだったけど、梨花の事は女として
好きだった。
でも・・・大好きな二人だったから、自分の気持ちに蓋を
していたんだ。
碧がみた画は、大学の頃に俺が描いた『梨花』だ。
画の中なら、俺の気持ちも許されるような気がしたんだ・・・。
俺は俊を失った梨花を必死に支えた。
画の事も忘れて、梨花にいつでも寄り添っていた。
自分では、出来るだけのことをしているつもりだった。
そして、あわよくば俊の代わりになれるんじゃないかとすら
思っていたんだ。
俊が亡くなって、半年経った頃、梨花の様子も大分落ち着いて
きていて、俺は梨花に自分の気持ちを伝えようと指輪を用意
して、梨花に会いに行ったんだ。
そしたら、部屋の鍵は開けっ放しで肝心の梨花はいなくて、
テーブルの上には俺宛のメモがあった。
何て書いてあったと思う?
『俊のいない人生なんて、意味がない。
私には、俊だけ。
今まで、ありがとう。
さようなら。 梨花』
次の日、この近くの海岸で梨花の遺体が上がった。
それが、今から10年程前の話。
それから俺は画が描けなくなった。
何もする気が起きなくて、身も心も疲れ果て倒れてのがこの場所
で、助けてくれたのが中川だ。
そして、今の自分がここにいる。」
好きだった。
でも・・・大好きな二人だったから、自分の気持ちに蓋を
していたんだ。
碧がみた画は、大学の頃に俺が描いた『梨花』だ。
画の中なら、俺の気持ちも許されるような気がしたんだ・・・。
俺は俊を失った梨花を必死に支えた。
画の事も忘れて、梨花にいつでも寄り添っていた。
自分では、出来るだけのことをしているつもりだった。
そして、あわよくば俊の代わりになれるんじゃないかとすら
思っていたんだ。
俊が亡くなって、半年経った頃、梨花の様子も大分落ち着いて
きていて、俺は梨花に自分の気持ちを伝えようと指輪を用意
して、梨花に会いに行ったんだ。
そしたら、部屋の鍵は開けっ放しで肝心の梨花はいなくて、
テーブルの上には俺宛のメモがあった。
何て書いてあったと思う?
『俊のいない人生なんて、意味がない。
私には、俊だけ。
今まで、ありがとう。
さようなら。 梨花』
次の日、この近くの海岸で梨花の遺体が上がった。
それが、今から10年程前の話。
それから俺は画が描けなくなった。
何もする気が起きなくて、身も心も疲れ果て倒れてのがこの場所
で、助けてくれたのが中川だ。
そして、今の自分がここにいる。」