青の世界のあなたと、記憶をなくした私との365日の恋物語
湯気の立ち上るコーヒーと、皿にのった苺のショートケーキを
トレーに乗せて蒼さんが現れた。
「碧、26歳の誕生日おめでとう。」
「ありがとうございます。
蒼さんのお陰で忘れられない誕生日になりました。」
「それは良かった。
実はプレゼントもあるんだけど、その前にケーキを食べようか。」
「・・・あ、はい。」
蒼さんのプレゼントという言葉に、これ以上まだあるのかと驚き
ながらも、取りあえずケーキを食べることにした。
苺のショートケーキは甘すぎず、何個でも食べられそうなくらい
美味しかった。
「ケーキ、とっても美味しかったです。」
「なら良かった。」
にこやかな顔を向けてから、コーヒーをグイっと飲み干すと
「碧に誕生日プレゼントがあるんだ。
作業部屋に置いてあるから、一緒に行こう。」
「あ、はい。」
私の返事が終わらない内に私の手を引く蒼さんに、いつもと違う
何かを感じた。
手を引かれたまま、あの白いドアの前に立つ。
梨花さんの画を見た日から、この部屋には入っていない。
心が落ち着かず、心臓がドクドク音をたてているのが分かる。
蒼さんの手がドアに掛かり、内側にドアが開いて行った。
トレーに乗せて蒼さんが現れた。
「碧、26歳の誕生日おめでとう。」
「ありがとうございます。
蒼さんのお陰で忘れられない誕生日になりました。」
「それは良かった。
実はプレゼントもあるんだけど、その前にケーキを食べようか。」
「・・・あ、はい。」
蒼さんのプレゼントという言葉に、これ以上まだあるのかと驚き
ながらも、取りあえずケーキを食べることにした。
苺のショートケーキは甘すぎず、何個でも食べられそうなくらい
美味しかった。
「ケーキ、とっても美味しかったです。」
「なら良かった。」
にこやかな顔を向けてから、コーヒーをグイっと飲み干すと
「碧に誕生日プレゼントがあるんだ。
作業部屋に置いてあるから、一緒に行こう。」
「あ、はい。」
私の返事が終わらない内に私の手を引く蒼さんに、いつもと違う
何かを感じた。
手を引かれたまま、あの白いドアの前に立つ。
梨花さんの画を見た日から、この部屋には入っていない。
心が落ち着かず、心臓がドクドク音をたてているのが分かる。
蒼さんの手がドアに掛かり、内側にドアが開いて行った。