青の世界のあなたと、記憶をなくした私との365日の恋物語
「江波さん、何か暗いですよ。」
安藤が俺の顔を覗き込みながら心配そうに言う。
「そ、そんな事ないぞ?」
「そうですか?
あの、今日は特に大きな事件もありませんでしたし、パッと飲みに
行きませんか?」
「ハッ!?お前とか~?」
「良いじゃないですか!
もう、江波さんには拒否権ありませんから!行きますよ!」
安藤はそう言って、勢いよく俺の背中をバンッと叩くと肩までのボブを
揺らしながらスタスタ歩いて行く。
その後姿を見ながら、俺は数日前の事を思い出していた。
3月25日の碧さんの誕生日から3日経った日、俺のスマホには一通のメール
が届いた。
それは、碧さんからのものだった。
『ご無沙汰しています。
江波さん、お元気ですか?
先日、私の誕生日がきました。
嘘のようですが、私の願いが叶いました。
このまま蒼さんと一緒に暮らしていきます。
江波さんには、色々支えて頂きありがとうございました。
江波さんにも、幸せが訪れることを祈っています。』
俺は1%の可能性が消えたことを悟った。
『碧さん、おめでとう。お幸せに!』
俺からの最後のメールを送った。
俺は一人部屋の天井を見上げ、年甲斐もなく泣いた。
安藤が俺の顔を覗き込みながら心配そうに言う。
「そ、そんな事ないぞ?」
「そうですか?
あの、今日は特に大きな事件もありませんでしたし、パッと飲みに
行きませんか?」
「ハッ!?お前とか~?」
「良いじゃないですか!
もう、江波さんには拒否権ありませんから!行きますよ!」
安藤はそう言って、勢いよく俺の背中をバンッと叩くと肩までのボブを
揺らしながらスタスタ歩いて行く。
その後姿を見ながら、俺は数日前の事を思い出していた。
3月25日の碧さんの誕生日から3日経った日、俺のスマホには一通のメール
が届いた。
それは、碧さんからのものだった。
『ご無沙汰しています。
江波さん、お元気ですか?
先日、私の誕生日がきました。
嘘のようですが、私の願いが叶いました。
このまま蒼さんと一緒に暮らしていきます。
江波さんには、色々支えて頂きありがとうございました。
江波さんにも、幸せが訪れることを祈っています。』
俺は1%の可能性が消えたことを悟った。
『碧さん、おめでとう。お幸せに!』
俺からの最後のメールを送った。
俺は一人部屋の天井を見上げ、年甲斐もなく泣いた。