宇佐美くんの口封じ
宇佐美くんの普通
次の日。私は昨日のことで頭を抱えてしまい、なかなか眠りにつくことが出来なかった。
まぶたが上がらないし、クマもできているような気がする。
「おはよー……って雅、あんたどうしたのよ」
「リコ…私はもうダメです…」
「なに?なんかあったわけ?」
学校につくや否や抱きつくも、「え、ちょ、キモイよ」と言うリコに拒否されてしまう。
…悩める私をそんな雑に扱わないで欲しいのに。
「で、何があったのよ」
リコのその言葉に、昨日のことを思い出す。
リコと別れた後に音楽室に行ったらサラと宇佐美くんがキスしてて、見つからないように帰るつもりがドジ踏んで宇佐美くんに捕まって、それで私は宇佐美くんに───────…
「……キ、」
「キ?」
「…キ……っ嫌いって言われたの…!弟に!」
「はぁ?」