宇佐美くんの口封じ






宇佐美くんはそれを知ってて私を誘って来たのだろうか。

でも今好きって言われたし、……いや、期待しちゃダメ。



やっぱり遊びだった!みたいなことがあるかもしれないし。今日と明日で急に私のこと好きなのは勘違いだったってなっちゃうかもしれないし。



マイナス思考を辞められないのは、宇佐美くんが私のことを好きだという現実が未だに信じられないからだ。



だけど、もし。


明日も同じように宇佐美くんが私を好きでいてくれるなら、私はその花火のジンクスに肖(あやか)っても許されるだろうか。


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