宇佐美くんの口封じ
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「失礼しました」
無事に日誌を書き終え職員室に届けた私は、屋上に向かって歩いていた。
部活はなくなったし、かと言って家に帰ってやることもない。
何処か時間をつぶせそうなところないかなと、そんな私が思いついたのが、この間宇佐美くんに初めて連れて行ってもらった屋上だったのだ。
今日は天気もいいし、夕方なのでそこまで太陽がまぶしいわけでもないだろう。
ギィ…と屋上のドアを開ける。心地よく吹く風を切り、ベンチの方へ足を運ぶ。
すると、───そこには既に先客がいた。