終わり良ければ全て良し、けど過程も大事
「私は困ります」
どストレートな拒否。
「買い物ならネットですみますし1人で行けます。一緒になんて行きたくないです」
そんな言い方…。
「…あ、そ。分かった。じゃあ好きにしな。お金は渡しとくから。あと荷物持ちが必要だったら俺のマネージャー使っていいから。これ連絡先」
チュー多の携帯番号を書いた紙を差し出す。
「俺夜仕事だから早めに準備するわ。今日は好きに過ごしたらいいよ。じゃあね」
そう言って返事も聞かず自分の部屋に入った。
ドアを閉めれば音は全く聞こえない。
「くっそ、腹立つ!」
それをいいことに叫んだ。
結と暮らすため2日前に入居したばかりのこの部屋はまだ段ボールが散乱している。
そのためかあまり声は響かなかった。