終わり良ければ全て良し、けど過程も大事
結の手を取り指にキスをした。
そのまま唇を避けて至るところにキスを落としていく。
鎖骨に唇を触れさせながら服の中に手を入れると小さい声が漏れた。
「手…冷たいです…」
されるがままだった結の手が服をめくる俺の手を握る。
「結の手はあったかいね」
結の体温を感じながら握り返す。
そのままお腹にもキスを落としていく。
静止のつもりだったのか握る手の力が強まったけどおかまいなくもう片方の手で服をめくりあげた。
初めて結の表情に照れが見えた。
「…手、まだ冷たい?」
ゆっくり胸に触れながら聞くけど顔をそらしたまま何も言わない。
尖りも優しく触れるけど声を我慢してるのか口元に手をあてて黙ったまま。
やっと声が聞けたのは口に含み舌で触れた瞬間だった。
甘い、どうしようもなく煽る声。
「冷たくない?大丈夫?」
胸を舐めながらしつこく問いかける。
とうとう握っていた手を離して顔を両手で隠してしまった。
「結。それはやだ」
すかさず腕をつかみ手をずらした。
頬を赤らめる結の顔を目にして体の芯が熱くなる。