*君にたくさん愛を伝えたい*



「南、合コンなんて行かない」


「えーーー」


「ごめんちょっとトイレ」


「あ、ちょっと綾!!」






飛鳥の後を追うように慌てて教室を出る



どこ行ったんだろ?



普段あんまり学校で関わんないから行きそうなとことか知らないし



とりあえず飛鳥が歩いて行った方向に歩いていく





「あー、どこ??」






キョロキョロ辺りを見回すけど、見当たるはずもなく仕方なく教室へ戻ろうとした時、突然背後から口を押さえられ、抵抗する間も無く屋上へ続く階段の踊り場に押し倒された



背中にくる痛みや訳もわからない恐怖は恐ろしい顔で見下してくる飛鳥の顔を見てホッとした





「何笑ってんの?」


「飛鳥で安心した」





口元から手は離れたけど、未だに私の上に跨ったままの飛鳥



なんか不機嫌でいらっしゃるのはなぜ?




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