*君にたくさん愛を伝えたい*



「本当に行かない?」


「行きません」


「絶対の絶対の絶対??」






ホームルームが終わると帰る準備を終わらした南がしつこく聞いてくる



なんでそこまで私に来て欲しいんだか



リュックに教科書やノートを入れながら思う





「死んでも行かない」


「ならもう言いません」


 


降参と両手をあげる南



珍しい、いや良いんだけど、良いんだけど、いつもより引きが早いと言うか






「帰らないの」


「帰る」


「カラオケでも寄って帰ろう!」





廊下でスキップしだす南についに頭が壊れたと本気で思った





< 17 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop