*君にたくさん愛を伝えたい*
「本当に行かない?」
「行きません」
「絶対の絶対の絶対??」
ホームルームが終わると帰る準備を終わらした南がしつこく聞いてくる
なんでそこまで私に来て欲しいんだか
リュックに教科書やノートを入れながら思う
「死んでも行かない」
「ならもう言いません」
降参と両手をあげる南
珍しい、いや良いんだけど、良いんだけど、いつもより引きが早いと言うか
「帰らないの」
「帰る」
「カラオケでも寄って帰ろう!」
廊下でスキップしだす南についに頭が壊れたと本気で思った