*君にたくさん愛を伝えたい*



カラオケ独特な臭いとは別に香水が充満する部屋ですでに1時間が経過した



呑気に歌っている南を睨めばウィンクを返してくる





「あれ、アヤちゃん楽しくない?」






ええ、そりゃあもちろん



馴れ馴れしく肩を組んでくる男が誰なのかも知らないけど、今すぐ帰りたい



肩にまわった腕を引き剥がし、ソファの1番端まで逃げるとその男は諦めたかのか他の女の人のところへ移動した






「はぁ、」






完全に騙された



気づくべきだった



2人できたのに無駄に大きい部屋を用意されたし、南は私の鞄を取り上げてくるし



物凄くスマホ触ってたし




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