*君にたくさん愛を伝えたい*



あれから何度も飛鳥のことは諦めようとした



でも無理だった



だって会うたび胸の痛みも胸のときめきも止められなかった



そんなある日飛鳥が笑っていた



それも私が見たことないような笑顔で






「まさか保健の先生なんて」






仲良く笑いながら保健室に入っていく2人を見て胸は苦しいなんてものじゃ言い表せないものが襲ってきた



間違いなく飛鳥はあの先生が好きなんだ



その後どうしたかは正直覚えていない



授業を受けたのか、サボったのか



言えるのは飛鳥のいない静かな私の部屋で今まで泣けなかった分の涙が流れたこと





「飛鳥のくせに見る目ありすぎ」





うちの学校の保健の先生は可愛いと評判で、生徒はもちろんいろんな先生にも好かれていた



誰にでも優しく女神だと



その日はただひたすら泣いた



飛鳥を思ってなのか、胸の痛さになのかなんで泣いてるのか分からないほど




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