*君にたくさん愛を伝えたい*
「だったらなんだって言うんですか?」
「ちゃんとした親がいないから子供は欲望のまま育つ」
「親は関係ない!!!」
左の頬に痛みが走り、目の前の副担任は「ひぃ」となんとも情けない声を上げた
「これだから教育のなっていないガキは!!」
「上林先生やり過ぎです」
まず私の心配しろよ
立ち上がっている学年主任を慌てて椅子に座らせ落ち着かせる担任
口の中に鉄の味が広がる
今時体罰だのなんだのと煩いのに、こいつは上に報告する親がいないからとなんの遠慮もせずに平手打ちをくらわせてくる
「さぞ、先生の親はご立派なんでしょうね。怒り任せに手を出していいと」
「お前、」
「上林先生!!!」
このまま校長室にでも乗り込んだら訴えられるだろうか?
どうせ信じないか