*君にたくさん愛を伝えたい*
「きゃっごめんなさい!!」
後ろの飛鳥に気を取られて前を全然見てなかった
ドンとぶつかって尻餅をつく私
「ごめんね、俺も見てなかった。大丈夫?」
そう言いながら傘を差し出してくれたのは飛鳥の幼馴染みで思わず顔をしかめる
相手も分かったのか笑顔が消えた
「君こんなとこで何やってんの?」
いつまでも立ち上がらない私の腕を掴んで立ち上がらせると睨んでくる
何って、やばい
「今あんたの相手してる時間はないの!」
「君何言って」
「綾!!」
「本当ごめん」
すぐそこまで見えている飛鳥の姿に焦る
走り出そうとすれば飛鳥の幼馴染みに腕を掴まれ、完全な足止め
本当この男とことん邪魔してくる