*君にたくさん愛を伝えたい*



「綾こっち向け」


「、、、いや」


「お前何がしたいの?」






私は飛鳥を苦しめてる



ザーザーと雨の音だけが響き渡る



何も答えない私に痺れを切らした飛鳥は腕を掴んでいた手に力を込めると歩き始めた



いつもより歩幅が大きい飛鳥に早足で必死についていく



抵抗すれば飛鳥は手に力を入れた



腕が痛い、



見慣れた飛鳥の家に着くと慣れた手つきで鍵を開け玄関へと入る



飛鳥は扉に鍵をかけ、靴を脱ぐと私を抱き上げ廊下を歩いていく







「飛鳥下ろして」



「、、、、」








飛鳥が降ろしてくれるはずもなく脱衣所を足で開け、私のローファーを洗面台の中に放り込むとお風呂場を開け湯気の立つ湯船の中に私を落とした




お湯は半分ほど溢れ出し、残ったお湯は冷えていた体がジワジワとあっためていく




飛鳥はシャワーを私の方に向けたまま固定し、雨で濡れ肌に張り付いたトレーナーを脱ぐと湯船の中へと入ってきた




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