星降る夜に

　どうやら東京で、マネージャーをしていた方が結婚と同時に退職したらしく、そこの席が空いていると言うことだ。
「お話は分かりましたが、なぜ私なのでしょうか？東京にもラウンダーの方は複数いるはずですが…。」
「そうなんだけどね、どうやらマネージャーに上がりたいって言う子がいないらしくて。そこで優秀なラウンダーを探してる時に志織ちゃんの名前が挙がって。
志織ちゃん、面談の時に新しいことに挑戦したみたいって言ってたから。どうかなって思って。」

「すぐには決めなくていいから、少し考えてみてくれる？」
「かしこまりました。お話しありがとうございました。」

私は一旦会社を後にして、明石の店舗に向かった。