君にとびきり甘い“愛してる”を。
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「莉子ちゃん、美味しいでしょ?」
「……そうですね。」
社長に強制的に連れられてきた場所は、パスタの専門店。とてもパスタが本当に美味しい。さすが専門店……。
「あの……社長。」
「ん?」
「もう、私……社長とは会えません。ごめんなさい。彼女候補とか、そういうのやめてください。」
「……なんで、」
「社長は、モテて遊んできたんでしょうけど……でも、私は遊ぶつもりはありません。正社員ではないですし。」
私は最後のデザートを食べずに鞄の中にある財布を取り出した。
確かメニューに【パスタCセット ¥560】って書いてあった気がする。
だから1000円札をテーブルの上に乗せた。
「……ごめんなさい。貴方とは社長と派遣社員という仕事の関係です。なのでもう関わらないでください。失礼しますね……。」