君にとびきり甘い“愛してる”を。
「少しは隙だらけなんだって気付け。」
* * *
「木森さん、この文書お願いできる?」
「はい、大丈夫です。」
あの日、結局社長に送ってもらい帰宅した。だけど、あの日から関わりはない。全くというくらいに。
「…大丈夫?木森さん?」
「……あ、すみません」
「そう?じゃあよろしくね。」
(やっぱり、遊びだったんだろうなぁ。)
あれから1ヶ月以上経ってる訳だし…。
そんなことを考えながら、タイピングをする。
「田中さんこちらの文書出来ました。」
「さすがだねー。その見本のファイリング自分でつくったの?」
「はい…私覚えが悪いからメモと見本作ってみたんです。」
文書の作り方とか、パソコン操作方法とかがすぐ見てわかるようにこうしてる。
「覚えはいいと思うよ?でも、マニュアルみたいですごいよね。」
「ありがとうございます。嬉しいです…」
「もう昼だね。木森さん、午前もお疲れ様〜」
もうお昼休みかぁ…