君にとびきり甘い“愛してる”を。
「カルボナーラ生パスタ2個です」
「ありがとうございます。美味しそー」
お昼休みが来て、実咲と今日は外に出てランチをしていた。
「でさ、莉子どうなの?」
「…え、どうって…?何?」
「だから!社長とだよ〜あのご飯以来本当にさ、何もないの?」
あ、あぁ…ご飯に行ったこと話したからか。というか有名らしく…もう社内では“彼女”になっていて最近は婚約したと噂されている。
「ないよ。あれから話してないし」
「そうなの?じゃああの噂なんで否定しないの?」
「噂を否定したらもっと盛り上がるでしょ?だから静まるまで待つんだよ」
パスタを口に入れてモグモグさせていると実咲が目を見開いた。
「莉子…後ろ……」
「後ろ?なんか有るの?」
「…社長が来たよ……っ」
(は…?社長……?まさか)
そう思って振り向くと、車から降りてきた社長がこちらに向かっていた。
「莉子のこと迎えに来たんじゃない?」
「そんなわけ……っ」
そんなわけない、と思ったのに彼はお店に入ってきた。