君にとびきり甘い“愛してる”を。
「さ、好きなの選んでよ。莉子ちゃん」
連れて行かれた場所は、会社ではなく…有名な高級ホテルのレストラン。
なぜ、こんなとこに私は連れてこられたのだろうか……。しかも社長と。
「……莉子ちゃん?」
「どういうつもりですか?」
「え?」
「もう、私は社長とは─︎─︎─︎─︎」
社長は急に立ち上がり、「ねぇ、莉子ちゃん」と私を呼ぶと……。
「─︎─︎─︎俺は君のことが好きなだけだよ。だから君を諦めるなんてできない」
「なんで、そんなに…私のこと、想ってくれるんですか?」
「ずっと好きだった…そんな好きな子が目の前にいるのに想わないわけにはいかないだろ?」
彼の手が私の頬に触れ驚きビクッとする。
「あ、あの…っ」
こんな至近距離でドキッと心臓が音を立てる。
そして─︎─︎─︎…
「今日は一緒に帰ろう。」
…嫌なはずなのに、ドキドキとする胸のせいなのか何故か頷いていた。