君にとびきり甘い“愛してる”を。
━︎━︎━︎━︎━︎17時30分、終業時刻。
「木森さん、もう終わりだよ。」
「もうそんな時間なんですね…すぐ片付けます。」
パソコンに文書のデータを保存してパソコンをシャットダウンさせた。
『今日は一緒に帰ろう』
(あれって、本気なのかなぁ…?)
「木森さん、今夜暇?今からみんなで飲みに行くんだけど良かったら行かない?」
(行きたい…!
でも、どうしよう。社長との約束あるし…)
ピコンッ━︎━︎━︎
[駐車場で待ってる。]
(…なんというタイミング。なんだか、見ていたんじゃないかと思っちゃうんだけど)
「……木森さん?予定とかあった?」
「すみませんっ…ちょっと電話していいですか?」
社長…社長……
『プルルルル─︎─︎莉子ちゃん終わった?』
「あ、はい。お疲れ様です。あの申し訳ないんですが…」
『…分かった。気をつけて行っておいで。』
「ありがとうございます。また埋め合わせしますっ」
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