君にとびきり甘い“愛してる”を。
(…いやっ……!)
相手は男。1人じゃなくて、2人もいる。
これは本気でやばい。
「…い、や……っ!やめて、くださいっ」
「やめなーい!だって、もう決めた─︎─︎」
腕を掴まれ人気のない場所へ連れられそうになったその時……優しく抱きしめられた。
「いててててっ…!!」
「…君、莉子ちゃんに何してくれてんの?」
(社長だ…っ)
「いや…そのっ」
さっきまで威圧的だったのに、今はタジタジだ。
「ねぇ、何してくれてんのかって聞いてんだけど」
「…ぇ、いやっ……あの、」
「答えられないの?」
「く、くそっ…⁉︎もういいわ」
社長から手をグイッと引っ張ると、抜け出し走り去って行った。
「莉子ちゃんっ…良かった、無事で。」
「ありがとうございました。あの約束ごめんなさい。」
「…それはいいんだ。ここは目立つから車に行こうか。」