君にとびきり甘い“愛してる”を。
会長様と社長はなんだかんだ言い合っていて、仲良しだ。なんか親子みたいだった。
「ごめんね、会長って偉い人じゃないみたいだろ?なんか愉快なおじさん的な。」
愉快なおじさんって…そんなこと言えるのは社長だけだよ。
「……楽しい人だなぁと思ったけど、オーラはあったかもしれないです。」
「そうかな…さぁ、莉子ちゃんちょっと待っててもらえる?」
「はい、大丈夫ですよ。」
パーティー会場内の椅子に座り、社長を待っているとわたしの大嫌いな、声が聞こえた。
「─︎─︎─︎─︎莉子?」
「え…どうして、」
(なんで、こんな場所で会っちゃったの…っ)
「俺もこのパーティーに参加してるからな。」
そういえばコイツは御曹司だった気がする…忘れていたのに、なんで今頃現れるの。